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【ダークギャザリング】国道1号線の神的悪霊シシムラ様

「ダークギャザリング」12~13巻にでてきた国道1号線の悪霊『シシムラ様』は、神に近い力を持っていました。シシムラ様にまつわる伝承とその能力をまとめました。

心霊スポット国道1号線の曰く

国道1号線の滋賀県京都府の境目は、心霊スポットとして有名です。

どのような心霊現象が起こるかというと…。

 

・何かに引っ張られる

・この区域にある会社に勤め始めてから幻聴・幻覚に悩まされる

・霊的なものがウヨウヨいる

・「この土地は呪われてる」などと言って入院した人が出た

 

でも、霊の姿が見える夜宵や螢多朗が詠子とともにその場所に来ても、霊的なものは何も見えませんでした。

 

霊を捕まえたい夜宵が困っていると、大きなお寺『日照寺』の隣にある廃屋から、「助けて…」という声が聞こえるのでした…。

即身仏による封印

廃屋の地下には、高位僧侶の衣服を着た即身仏がいました。

即身仏は牢屋の中にいて、辺りにはお札が張り巡らされています!

声は、その即身仏からしていたようです。

 

螢多朗は牢屋の閂に手を掛け即身仏を助けようとしますが、即身仏ではない何かに攻撃を受けてしまいました!

すぐに夜宵が助けため、螢多朗は無事です。

 

牢屋から出てきた即身仏「助かってしまい、ごめんなさい」と謝りました。

即身仏が牢屋から出たことで、この地に封印していた悪霊が解き放たれてしまったのでした!!

 

後に分かることですが、この即身仏は、日照寺の現住職の奥さんでした。

日照寺は代々、悪霊を封印する役目を担っていて、50年周期で即身仏を代えます。

即身仏になることを恐れた現住職は、代替えの周期近くに奥さんが末期癌になったこともあり、奥さんを身代わりにしてしまいました!

 

悪霊を抑える覚悟もないまま即身仏になった奥さんは、封印の任や住職への愛情から役目を務めていたものの、悪霊からのプレッシャーに耐え切れなくなり、助けを求めてしまったのでした。

一夜で滅びた村の話

記録にも残らないくらいの昔、日照寺の近くには、移住し、集落を起こした人々が住んでいました。

ある夜、一人の男が日照寺に駆け込んできます!

 

住職が話を聞くと、男は得体のしれない『何か』に襲われ、耳元で何かを囁かれた村人は、言葉や理性・知性をなくしてしまったと言いました。

村は地獄絵図と化していました。

 

でも、それもつかの間、村人たちの身体は縮んでいってしまいます!

そして、小人のようになった村人は、『何か』に還っていき、その『何か』の現身のようになりました。

 

日照寺に駆け込んできた男も同じようになってしまいます。

村人が全員消えた跡には、禍々しくも神々しい『獣』がいました。

日照寺の住職は、その獣に『シシムラ様』と名付けました。

 

そのシシムラ様こそが、即身仏が封印していた悪霊だったのです!

シシムラ様の能力~その1

封印が解けたことを知った日照寺の住職と僧侶たちによって、夜宵・螢多朗・詠子は保護されました。

でも、保護は建前で、実際にはシシムラ様をおびき寄せ、再び封印するための囮です。

 

3人は離れに通され、耳栓を渡されました。

そして、次に住職がくるまで、何も喋らず、何も聞くなと釘を刺されます。

 

暫くすると、住職と4人の僧侶によって読経が始まります。

その内に、住職の首が奇妙に伸び、暗黒から目をのぞかせた口から「ばーさーる」と声が響きました。

それを聞いた4人の僧侶たちは、気を失うと、小さく縮んでしまいます!

 

そして、夜宵たちのいる離れの戸を叩く音が…!

3人は声を立てずにいます。

でも、扉が開いて悪霊が入ってきました!!

 

その悪霊は、大きな黒い体を『四つん這い』にしていて、仮面を付けているかのような顔をしています。

そこで夜宵は、『四つん這い』の悪霊は、人間性を失った極めてヤバいやつだと思い出すのでした!!

 

悪霊は部屋に入ってくると「ばーさーる」と言い、夜宵たちを小さくしようとします

逃げようとする詠子のアキレス腱を攻撃するなど、その意志は固いようです。

また、耳栓をしていることに気付くと、外そうとするなど、ある程度の知恵もあるようでした。

 

夜宵が攻撃し、悪霊の首を落としますが、首からまた手足が生えてきてしまいます!

夜宵は、霊力のこもった縄で頭をぐるぐる巻きにして封印しました。

でも、今度は身体の方が動き出し、先に小さくした僧侶たちをお腹にあるポケットに収納します。

 

小人になった5人僧侶は、ポケットから体内に吸い込まれていきました。

すると、身体がぼこぼこと音を立てだし、光ったかと思うと、5体の悪霊が生まれてきます!!

 

夜宵は、螢多朗と詠子の手を引き、離れから逃げ出しました!

そして、背後から襲い掛かって来る悪霊たちの頭を切りました!

完全に頭を潰せば、悪霊は動けなくなるようです。

 

でも、戦闘中に耳栓を取られてしまった夜宵は、最後の一体の「ばーさーる」の声を聞いてしまい、意識を失ってしまいました!

さらに夜宵を螢多朗が担ぎ、3人がお寺を出てみると、街中にも悪霊がうじゃうじゃいました!!

シシムラ様の能力~その2

街中にいた悪霊は、月蝕尽絶黒阿修羅(げっしょくじんぜつくろあしゅら)によって根絶しました。

すると、どこからともなく大きな真っ黒い仏が現れます。

 

そして、中から、苦悶の表情を浮かべる悪霊が2体出てきました。

悪霊たちは鎖を引いています。

その鎖は木製の台に繋がっていて、上には禍々しくも神々しい獣『シシムラ様』が乗っていました!

 

シシムラ様は、老人の身体にヤギの足、同じくヤギのような耳と角、首が長く、手は人型で背中に大きな羽を生やし、白く輝いていました。

爪からは神経系を操るかのような毛を出し、美しい少年のような顔の下に長い舌を出しています。

 

先ほどまでいた悪霊は、シシムラ様の言いなりです。

シシムラ様が「らぼーつ(滅びよ)」と言うと、辺り一面に白い羽が舞いました!

 

また、羽は1か所に集めて、攻撃に使うこともできます!

そして、スケッチブックを塗りつぶすという行為で、相手を潰す黒阿修羅の攻撃を察知し、身体を自在に変化させ避けました!

 

シシムラ様の羽によって、第六形態の『繭』を壊された黒阿修羅は、第七形態の『殲』に変形します。

シシムラ様は、戦闘ロボットのような『殲』の身体に自身の毛を差し込むと、内側から破壊しました!

そして、中にいた黒阿修羅にも毛を刺し、精神を乗っ取ります!!

 

でも、螢多朗に攻撃しようとしたことで、前鬼から燃やされ、洗脳したはずの黒阿修羅は擬態だったので、本物の黒阿修羅に倒されてしまうのでした!!

 

螢多朗いわく、シシムラ様は神様に近い強さを持っていたそうです。

そして、シシムラ様が残した指輪にはどんな力があるのでしょうか?

その秘密は、まだ分かりません。

まとめ

  • 国道1号線に封印されていた悪霊は『シシムラ様』といい、太古の昔から存在し、神のような強さを持っていました。
  • シシムラ様は、手下の悪霊を使い、人間を小人にします。
  • 小人は手下の悪霊の意志で、同じ悪霊に変えることができます。
  • シシムラ様は、羽に触れたものを破壊し、羽を集めて攻撃するという能力を持ちます。
  • シシムラ様は、物理攻撃だけでなく特殊な攻撃にも気付き、身体を自由自在に変化させ避けることができます。
  • シシムラ様の毛は、物凄く強く、精神を乗っ取ることができます。

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