ジャンプSQで連載中の「ダークギャザリング」。11巻～12巻に登場した京都にあるF公園の悪霊は、見るだけで魂を封じ込めてしまうヤバイ能力の持ち主でした！そんなF公園の悪霊はなぜ悪霊になってしまったのでしょうか？F公園の悪霊の能力と過去、今後、登場する可能性があるのかについても考察していきます！
心霊スポットF公園の曰く
京都にあるF公園は、Sランクの心霊スポットです。
※Sランク＝主人公の一人、寶月 夜宵（ほうづき やよい）が付けた、心霊スポットのランク。上から2番目にヤバく、一度関わると逃れられず、閉じ込められるか距離を無視した呪いにかかります。
保元の乱の後、源義朝が敵方に渡った父と実弟を処刑した場所であり、応仁の乱では西軍の城が置かれ、合戦の際に火を放たれたため多くの人が亡くなった場所でもあります。
また、F公園の周辺は昔、京都三大葬送地の1つ『蓮台野』と呼ばれ、風葬が行われていました。
そして近年では、首つりの場所としても有名となっています。
そのため、頂上付近のサイレン塔に霊が出るといった噂や、足音が近づいてくるといった現象が報告されています。
でも、主人公の一人、幻燈河 螢多朗（げんとうが けいたろう）は、歴史上で亡くなった人たちではなく、『何かの出口』に怯えて…。
見上げた夜宵は、空に真っ黒で大きな穴が開いているのを見つけるのでした。
F公園の悪霊の能力
F公園の悪霊の姿は、上半身は着物、下半身はモンペで高下駄を履いています。
真っ白な長い髪に、老婆のようにシワがあり、鳥のように長い口、二つの目のあいだには、第三の目を思わせる球体があります。
また、F公園の悪霊は提灯を持っていて、紐をたすき掛けにしています。
ベビーカーに赤ん坊の人形を入れて、F公園のサイレンの塔付近を歩いています。
赤ん坊の人形がいることから、紐はおんぶに使っていたのかもしれません。
F公園の悪霊の能力は、赤ん坊の人形を見た者の魂を、赤ん坊の人形に閉じ込めるというものです。これは、生者も死者も関係ありません。
魂を抜かれた生者は、気がふれてしまいます。
赤ん坊の人形は5体いて、ベビーカーで連れて歩くか、自らの口から出すことも可能です。
赤ん坊の人形の顔は、石でできているように見え、大きな瞳と鼻、開いた口があり、唇は貝殻でできています。
身体には赤ん坊にするように布が巻かれており、不気味な様子です。
赤ん坊の人形には1体につき1つの魂が入れられ、5体全てに魂が入っていれば、見ても魂を抜かれることはありません。
F公園の悪霊は、赤ん坊の人形に閉じ込めた魂を焼却炉で焼き、その悲鳴を聞いて空の穴からやって来た『死神』と呼ばれる存在を喰うことで、パワーアップします。
F公園の悪霊は、老婆であるためか、それとも高下駄のせいか、歩くのは遅いです。
ただ、力はあり、螢多朗の危機に応じて出現した式神とも殴り合い、肥料の粒を指で弾いて砲弾のような威力で飛ばすこともしていました。
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F公園の悪霊の過去
F公園の悪霊の生前の名前は、宮本 依子（みやもと よりこ）です。
依子は、幼いころから『死神』を見ることができました。
昭和3年6月6日、幼い依子を残して母親がなくなりました。
依子は母親の遺体から、死神が魂を喰うところを見てしまいます。
昭和15年5月17日、学校から帰ってきた依子は、自分の家の前に死神がいるのを見ました。その夜、自宅が家事に見舞われます！
依子は、無事逃げることができましたが、父親は亡くなってしまいました。
そしてまた依子は、父親の魂が死神に喰われるところを見るのです！
両親を亡くした依子は、曽根崎 正英（そねざき まさひで）という男性（制服を着ていることから同級生だと思われる）に引き取られました。
昭和19年1月9日、依子は赤ん坊の明（あきら）を抱いて、正英が戦争に行くのを見送ります。
去っていく正英の横に死神を見た依子は、その場で泣き崩れます！
昭和20年8月15日、仏壇には正英の遺影が飾られていました。
そして、昭和51年6月20日、依子はおばあさんになっており、息子夫婦と赤ん坊の前で微笑んでいます。
翌日、4人はF公園に行くと頂上で記念撮影をしました。
そこで依子は、空に開いた真っ黒な穴を見ます！
穴から、死神が降りてきました！
そして、その死神は、息子夫婦と孫の側に立ったのです！！
昭和51年7月10日、孫の春樹（はるき）を預かった依子は、仏壇の前で息子夫婦の無事を祈っていました。
でも、祈りはむなしく、息子夫婦が交通事故で命を落としたという電話が掛かってきます！
泣きながら春樹を守ると誓う依子の横に、またも死神が…。
昭和51年9月14日、春樹をベビーベッドに寝かせて、依子は庭に水を撒いていました。
ラジオからは、児童が失踪する事件のニュースが流れています。
尿意を催した依子はトイレに行って戻ってくると、春樹がいなくなっています！！
そして数日後、春樹の遺体が見つかりました。
警察の死体安置所の隅には、春樹の魂を喰った死神がもぞもぞとうごめいています！
悲鳴をあげた依子は、もう正気を失ってしまったのでしょう。
前述したF公園の悪霊と同じ白髪を振り乱し、モンペ姿になった依子は、F公園の焼却炉にやって来ると、肥料を食べて自らの命を終えました。
死神を滅ぼすという決意を持って…。
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F公園の悪霊の今後登場する可能性
夜宵は、F公園の悪霊に死神がいなくなることはないけれど、気が済むまで付き合うと言って、戦いに敗れたF公園の悪霊を鳥のぬいぐるみに封印しました。
でも、F公園の悪霊は最後まで孫の名前を呼んでいたので、まだ正気を失っているのではないかと思われます。
F公園の悪霊の能力は、生者であれ死者であれ、魂を人形に封じ込めるというものなので、かなり強力です！
あまりに強い霊だと封印を破って出てくる可能性はありますが、この能力は神様にも使える可能性があります。
もし、F公園の悪霊が協力してくれるようになっていたら、神代 愛依（かみよ あい）に憑りつく神様との戦いに出てくるかもしれませんね！
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まとめ
- F公園の悪霊は、鳥のような口をした老婆の姿をしています。
- F公園の悪霊の能力は、自身が持っている赤ちゃんの人形を見た者の魂を、その人形に封じ込めるというものです。
- F公園の悪霊は、身内の魂を『死神』に喰われたことから、死神を憎んでいて、滅ぼそうとしています。
- F公園の悪霊は、螢多朗との戦いに敗れ、鳥のぬいぐるみに封印されました。
- 現在は正気を失っているF公園の悪霊ですが、もし会話ができたら、今後、活躍する可能性があります。
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