「薬屋のひとりごと」は、花街で薬屋をしていた少女・猫猫（マオマオ）が、中華風帝国の後宮で、専門知識を活かして難解な謎を解いていく、ミステリー＆ファンタジー＆ラブコメです。こちらでは【3話 月下の芙蓉】についてまとめています。
- 薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ①
- 薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ②
- 薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ③
- 薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～感想と考察
薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ①
それは、半月前の辺境の地での出来事です。
異民族の討伐にきていた兵士たちは、吐いたり、腹痛を起こしたりしました。
兵士たちは、食事に毒が盛られていたのではないかと疑います。
食料の調達は、近隣の村人の仕事でした。
その近隣の村は、異民族とも交流があります。
兵士たちは村長を捕らえて、尋問することにし、逆らった村人は、その場で処刑されてしまいました。
その後、調べても確たる証拠は出ず、帝都の文官のあいだでも、村民たちを処罰するか議論が割れてしまいます。
壬氏（ジンシ）は、その話を玉葉（ギョクヨウ）に聞かせているように見せかけて、傍にいた猫猫（マオマオ）にも聞かせていました。
壬氏は、猫猫にどう思うかと尋ねます。
すると猫猫は、しゃくなげの花びらを1枚採ると、食べて見せました。
そして、しゃくなげの花には、吐き気や呼吸困難を起こす作用があると、こともなげに話します。
ドン引く玉葉を気にせず、猫猫は、他にも枝や根に毒があるものや、生木を燃やすと毒が出るものもあると続けました。
それを聞いた壬氏は、何か考えついたようで、キラキラした眼差しで猫猫にお礼を言います。
でも、猫猫は壬氏に、ナメクジでも見るかのような顔を向けました。
猫猫は、なぜ後宮の宦官である壬氏が、異民族討伐に関わっているのかと不思議に思います。
でも、宮廷内のことに首を突っ込みすぎてはいけないと、すぐに考えるのを止めました。
薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ②
数日後、小蘭（シャオラン）が東の城壁の上に幽霊が出るという、噂話を猫猫に持ってきます。
噂では、夜な夜な、白い女の幽霊が城壁の上で踊っているということでした。
城壁の高さを考えれば、幽霊でもなければ、女性には登れそうにありません。
ついでに小蘭は、堅物の武官が主上から後宮の女性を下賜されたことを話しました。
武官は媚薬でも盛られたんじゃないかという小蘭の話を聞いて、猫猫は先日作ったチョコレートのことを思い出します。
後宮内の医局に行った猫猫は、壬氏に会いました。
壬氏も幽霊の話をすると、夢遊病について知っているかと聞きながら、猫猫のあごに手を掛けます。
猫猫は、知ってると答えながら、あごを拭きました。
壬氏は悲しそうに、夢遊病を治せるかと聞きます。
猫猫は、やってみると答えました。
その夜、壬氏の部下、高順（ガオシュン）に連れられて、猫猫は噂の城壁へと向かいます。
高順はあまり宦官っぽい体つきをしていないと、猫猫は思いました。
そんなことは知らず高順は、壬氏がうっとりするからナメクジを見るような目で見ないでくれと話します。
猫猫と高順が噂の城壁に着くと、これまた噂通り、白い服を着た女性が踊っていました。
高順は、その女性を中級妃の芙蓉（フヨウ）だと言います。
芙蓉は、属国の小国の第三公女で、2年前に輿入れしましたが、主上との初目通りの際に、得意の舞を失敗してしまいます。
それ以来、主上の通いもなく、部屋に閉じこもっていたのです。
幽霊騒ぎが起こったのは最近なので、舞の失敗が原因ではないと猫猫は考えます。
芙蓉について、最近変わったことがあるかと猫猫に聞かれた高順は、武官に下賜されることが決まったと答えました。
さらに高順は、武官と芙蓉は同郷で幼馴染だったと続けます。
薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～ネタバレあらすじ③
翌日、猫猫は壬氏と玉葉に、以前、猫猫がいた妓楼でも夢遊病になった妓女がいたことを話しました。
その妓女は、身請けが決まった頃から夢遊病になり、それが知られ、身請けは解消されてしまったそうです。
妓女は年季が明けると、妓楼を去っていきました。
玉葉は、芙蓉も下賜が嫌で夢遊病になったのではないかと考えます。
その後、猫猫は玉葉と一緒に、後宮を出る芙蓉を見送りに行きました。
芙蓉は幸せそうな顔をしています。
不思議に思った玉葉は、猫猫に尋ねました。
猫猫は、妓女の話には続きがあることを明かします。
妓女の身請け話が無くなった後、別の男性が、妓女を身請けしたいと言い出しました。
病にかかれば妓女の値打ちは下がります。
その男性は、必然的に少ない金額で妓女を身請けできました。
猫猫は、妓女と男性はそれを分かっていて、一芝居打ったのではないかと話します。
玉葉は、下賜が決まった芙蓉は、主上が酔狂で手を出してくるのを防ぐために、夢遊病のふりをしていたのではないかと考えます。
猫猫は、舞の失敗も芙蓉の作戦だったのではないかと思いました。
さらに玉葉は、芙蓉を下賜された武官は、異民族討伐で処刑を食い止めたことを評価されたらしいと話します。
猫猫は、全ては壬氏の手のひらの上の出来事なのかもしれないと思うのでした…。
薬屋のひとりごと ３話～月下の芙蓉～感想と考察
3話では、2話で猫猫が作った媚薬が何に使われたのかが判明しました！
時系列が曖昧なので、ハッキリとは分かりませんが、恐らく壬氏は芙蓉が輿入れ後も堅物の武官のことを想っているのを知って、何とかしようと媚薬を武官に渡したのではないでしょうか？
後宮の女性たちの中には、主上に会うこともなく、一生を終える人もいるそうです。
少しでも不幸を減らそうとする壬氏は、『いい人』なのではないかと思いました。
まあ、猫猫は嫌っているんですけどね！
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